|
西カザフスタン州
総面積:151,300km2。人口:603,800人。州都:オラル市。
行政区分
州都はジャイク川に面したオラル市で、1613年に建設された。州都の人口は222,000人で、州人口の37%に相当する。州には、アクサイ市、4つの村、12の地方自治区、154の集落がある。都市部の人口が総人口の43%、農村部の人口が57%を占める。オラル市は、アスタナ市から1,747kmの距離にある。
気候
厳しい大陸性気候。年間を通じて風が強く、夏季には乾燥した熱風が吹く。1月の平均気温は-14°C。7月の平均気温は+25°C。年間降水量は、南部で250mm、北部で400mm。
鉱物資源
これまで州内で15の炭化水素層が探査されている。西カザフスタン州は、国のコンデンセート産出量の90%、天然ガスの7%、石油の9%を産出する。最大の炭化水素源は、カラチャガナク石油・天然ガス・コンデンセート田である。そのほか、ホウ素(4鉱床、国の埋蔵量の84.7%)、セメント原料(4)、チョーク(3)、素焼用粘土(2)、陶磁器用粘土(1)、炭酸塩原料(1)、れんが土(65)、モルタル砂(7)、砂・砂利(10)など、97の非金属鉱床がある。
25の地下水泉があり、そのうち4か所が温泉療法に利用されている。
天然資源
州内には、カザフスタン国内の総流長1,082kmのウラル川、オゼン川(638km)、カラオゼン川(260km)、オレンティ川(211km)など、複数の河川が流れている。ウラル川支流のコシム川には、3つの貯水池(キロフスコエ、ビチクスコエ、ドンゲレフスコエ)とかんがいシステムが建設されている。はんらん原には、主にポプラ、アスペン、ニレの狭い森林帯のほか、多様な低木が生育する。シャルカル湖(206km2)、アラルソル湖(58km2)、ボトコル湖など、小さな塩水湖も多数ある。
州西部には砂質のナリンクム砂漠が広がる(カスピアン平原内)。州の東部はアルカリ質の土地。主な植生は、草、ヨモギ類、ウィートグラスである。
農業
2006年の州の総農業生産高は1億8,630万ドル(カザフスタンの3.6%)で、そのうち家畜生産物が57.4%、穀物が42.6%を占める。
西カザフスタン州には、農場が4,055、生産協同組合が43、合資会社が10、共同経営農場が260、国営農場が1つある。
農地は合計12,856,200ヘクタール。
耕種農業
耕作地は州の農地の5.8%を占め、主に穀類(89.8%)が栽培されている。
2006年の小麦生産量は276,900トン(処理後の重量)で国の2.8%を占め、大麦は73,900トン(国の5.3%)、キビ・アワは13,100トン(25.8%)だった。
小麦の収穫量は1ヘクタール当たり平均560kg、大麦は550kg、キビ・アワは940kg、ジャガイモは8,300kg、野菜は9,900kg。
最大の耕種農場は、Aksai Grain Plant(1,139,000ドル)、Avantgarde(392,000ドル)、Koktobe(392,600ドル)である。
家畜
州の自然と気候は畜産業の著しい発達に適し、牧場は農地の79.2%を占める。
2006年の西カザフスタン州の総家畜数は牛が410,300頭(国の7.9%)、ヒツジとヤギが661,900頭(4.9%)、馬が49,600頭(4.4%)である。豚は21,800頭(2.2%)、ニワトリは857,200羽(3.3%)。
畜産生産物のうち、肉33,300トン(枝肉重量)は国の4.5%を占め、牛乳は210,300トン(国の4.6%)、卵は5,200万個(2.2%)、羊毛は1,600トン(5.4%)である。
最大の畜産農場は、Birlik(生産高261,800ドル)とChapayevsky(216,900ドル)。
産業
2006年の州の総産業生産高は19億1,630万ドル(国の6.7%)だった。主産業は鉱業(85.4%)、加工業(11.5%)、電気、ガス、水の生産および配給(3.1%)である。
州には、大・中規模の企業182社がある。
州の経済に重要な役割を果たしているのは鉱業である。石油と天然ガスを生産する主な企業は、Karachaganak Petroleum Operating社である。
もう1つの大企業は、大規模な石油コンデンセートの加工に従事するガス・石油生産企業のKondensat社である。
機械工学企業は、多様な製品を製造している。州内の企業はUkranian Yuzhmashzavod社と協力してトラクターや農業機械の部品、Russian Ural社、Kamaz社と協力して特殊機器を製造している。
Metallist社はエアヒーターと金属構造物、Zenit社は船舶と石油機械、Uralskagroremmash社は農業機器を含む特殊車両を製造している。
最大の企業は、発酵乳、食肉、魚肉製品を生産するBereke Milk Plant社、小麦粉と砂利を生産するZhelayevo Grain Plant社である。
州内には、衣類、フェルト靴、帽子、建築材料などを生産する企業もある。
2006年、最も大きく成長を遂げた産業は、繊維、石油、非金属鉱物生産、家具、食品産業だった。
対外貿易
2006年、総輸出額は15億8,040万ドル(国の7.9%)、総輸入額は4億3,910万ドル(3.4%)で、貿易黒字は4億2,960万ドル となった。
投資
固定資産への投資額は6億5,450万ドルにのぼった(国内総投資額の5.2%)。これらの資金は主に鉱業(58.6%)、通信事業(10.6%)、行政(10.8%)に投資された。
固定資産投資の主な資金源は以下のとおり。
会社の自己資金 ― 24.5%
中央・地方政府予算 ― 中央7.8%、地方1.6%
外国からの投資 ― 66.2%
2006年には、以下のプロジェクトが開始された。
• Uralskagroremmash社:最新農業機械の製造
• Nurzhanar社:醸造所の近代化
• Omega Instrument Plant社:Tazasu浄水場の製造
• Altim Stroidetal社:高品質木工品の製造
外国資本
西カザフスタン州には、外資系企業が162社あり、16,705人を雇用している。
外資系企業の製品・サービス生産高は16億6,940万ドル。輸出額は16億1,690万ドル、輸入額は2億1,230万ドルで、貿易黒字は14億460万ドルである。
最大の外資系企業は、Karachaganak Petroleum Operating社のカザフ支社(ガスおよびコンデンセート)、Kondensat、Saipar Drilling社(石油・天然ガス生産市場におけるサービス)支社。
交通網/通信
西カザフスタン州では、セルラー通信事業者、トランク通信事業者、無線呼出事業者、インターネット・プロバイダが電気通信事業に携わっている。ロシアの州と結ぶ国際鉄道を含め、州内の鉄道は合計431km。西カザフスタン州とすべてのカザフスタンの州、隣接ロシアの州を結ぶ舗装道路は、合計5,887km。ウラルスク市には、アクジョル国際空港がある。Uralsk Waterway社は、ウラル川で船舶を運航している。州内の水路は合計623km。油田とガス田は、合計313kmに及ぶパイプラインで結ばれている。2003年には、カラチャガナク・パイプラインとCPCパイプラインが635kmの延長によって接続された。
また、カラチャガナク・ボリショイチャガン・アティラウ・パイプラインが稼動した。
電力産業
州内の主な発電所は、Karachaganak Petroleum Operatingの運営する120MWのガスタービン発電所(負荷率94.3%)、Zhaiykteploenergo社の運営する30MWのコジェネレーション発電所(66%)。
2006年、各電力供給会社は以下の価格を設定した。
電気 0.04ドル / kWh
給水: 0.36ドル
冷水 11.8ドル / ギガカロリー
温水 0.03ドル
天然ガス
エネルギーの依存性を軽減するため、2006年には2つのプロジェクトが開始された。すなわち、日本企業との協力による26.9MWのガスタービン発電所の建設およびカラチャガナク・ガスタービン発電所における第4号40MW発電機の設置である。
銀行
西カザフスタン州には、21の二次銀行がある。
雇用
西カザフスタン州の労働人口は、319,800人(国の4.1%)である。被雇用者の46%は初等・中等教育、26%は中等職業教育、18%は高等教育(大学学部を含む)を受けている。
被雇用者は290,400人(国の4.0%)。州の人口の大半は、サービス業(45%)、農業、林業、漁業(41%)、工業および建設業(14.1%)に従事している。
失業者は29,300人(国の4.4%)。
賃金平均月額は234.3ドル(国平均の112.5%)。
教育
西カザフスタン州には、6つの大学と10の短期大学がある。
2005~2005年には4,749人が大学を卒業し、そのうち28.9%が教育、21.9%が経済・経営学、17.6%が人文科学を専攻した。短期大学では、3,419人が教育学(36.6%)、経済学(22.5%)、石油事業(8.6%)、医学(6.6%)、化学(3.9%)を専攻した。
投資プロジェクト
• 最先端の家庭用電気ヒーターの製造(プロジェクト費用1,000万ドル、Uralsk Mechanical Plant社が開発)。
• 最先端の鋳造工場の稼動(プロジェクト費用1,000万ドル、Uralsk Fittings Plant社が開発)。
• 加工機器の購入と設置(1,200万ドル、Uralsk Fittings Plant社が開発)。
• プラスチック工場のアップグレード(950万ドル、Ural Polyplast社が開発)。
• ウラルスク・コジェネレーション発電所におけるガスタービン・ユニットの建設(プロジェクト費用1,400万ドル、Zhaiykteploenergo社が開発)。
• 醸造向上の近代化(500万ドル、Nurzhanar社が開発)。
• ガス圧縮装置の修理と製造を行う特殊工場の稼動(350万ドル、West Kazakhstan Mechanical Engineering社が開発)。
|