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パブロダル州

 

総面積:124,800km2。人口:745,300人。州都:パブロダル市。

行政区分

州都はイルティッシュ川に面したパブロダル市で、1861年に建設された。州人口の40%以上が州都に住む。州には、2つの産業都市(エキバストゥズ、アクス)、10の地方自治区、164の集落がある。都市部の人口が総人口の64.8%、農村部の人口が35.2%を占める。パブロダル市は、アスタナ市から438kmの距離にある。

気候

厳しい大陸性気候。1月の平均気温は-19°C、7月の平均気温は+22°C。年間降水量は220~300mm。

鉱物資源

州内には8つの石炭堆積層がある(国内石炭埋蔵量の35.6%)。また、金(18の鉱床)、銀(15)、銅(7)、鉛および亜鉛(6)、セレンおよびテルル(4)、インジウムおよびカドミウム(3)、モリブデンおよびレニウム(1)の鉱床が探査されている。れんが用粘土(42)、塩化ナトリウム(13)、砂および砂利(6)、セメント原料(4)、モルタル砂(4)、硫酸ナトリウム(4)、素焼用粘土(4)、マグネシウム塩(2)、カライトや緑銅などの半貴石(2)、フラックス石灰石(1)、ガラス砂(1)など、一般鉱物の鉱床も97か所ある。

地下水泉は11か所ある。

天然資源

州の大部分は、フェザーグラスやフェスクの生育する草原。イルティッシュ川の流れる谷には、冠水牧草地がある。バヤナウル国立自然公園の設置されたバヤナウル山地には、マツ林やカバ林、多くの美しい湖(その多くは塩水湖)がある。

観光

パブロダル州のイルティッシュ川地域の歴史は非常に古く、まだ地中深くには多くの秘密が眠っている。パブロダル市のイルティッシュ河岸には、「グーシヌイ・ペレリョット」と呼ばれる古生物学的に珍しい自然地域があり、ヒッパリオンの化石が見つかっている。

考古学的に最もすばらしい発見は、アクビダイク地域の岩面彫刻である。ここは、古代の狩猟民や農民が儀式を行い、自分たちが繁殖、狩猟した動物の偶像に祈り、その姿を平たい岩に描いた聖地だった。3000年以上も前の絵には、馬、牛、シカ、野ヒツジ、そして日常生活が描かれている。

バヤナウル国立公園には、考古学的、自然的な記念碑がある。また旅行者は、伝説について学び、地元の歌を聴き、クミス(ロバの乳から作る発酵乳)を味わい、乗馬を楽しむことができる。

パブロダル州のリゾート地は、外国によく知られている。リゾート地の1つには、ミネラル分の多い沈泥と塩水を持つ天然の湖があり、非常に治療効果が高い。

農業

2006年の州の総農業生産高は2億4,630万ドル(国の4.8%)だった。そのうち畜産製品は52.7%、穀物は47.3%を占める。

パブロダル州には、私有農場が3,742、共同経営農場が145、合資会社が6、国営農場が4つある。

農地は11,168,500ヘクタールを占める。

耕種農業

耕種農地は962,000ヘクタール(農地の8.6%)。そのうち小麦畑が41.3%、ヒマワリ畑が9.9%を占める。州内では野菜、ジャガイモなども栽培されている。

2006年の小麦生産量は合計255,300トン(国の2.6%)。穀物の平均収穫量は、小麦が1ヘクタール当たり650kg、ジャガイモが15トン、野菜が18.3トン、ヒマワリが330kg。

主要な小麦生産企業は、Abay社とDauyl社である。

家畜

州の自然は集約的な畜産業に適し、牧場は農地の73.4%を占める。

2006年の飼育数は牛が333,600頭(国の6.4%)、馬が59,200頭、ヒツジとヤギが308,100頭(2.3%)。また、州内の飼料で100万羽のニワトリ(4.1%)と96,600頭のブタ(7.5%)を飼育できる。

州の生産する食肉は枝肉重量37,600トンで国の5.1%を占め、牛乳は324,600トン(国の7.1%)、卵は1億1190万個(4.8%)、羊毛は890トン(3.1%)である。

主な企業は、Peschansky繁殖農場とRubikom社。

産業

2006年の州の総産業生産高は19億2,450万ドル(国の6.8%)だった。主産業は、加工業(70.8%)、鉱業(11.1%)、電気・ガス・水の生産および配給(18.1%)である。

州には、大・中規模の企業411社がある。

パブロダル州は、アルミナ(国の99%)、フェロシリコン(98.9%)、フェロクロム(65.9%)の主産地で、カザフスタンの主要な石炭採掘地(国の65.2%)である。

州の経済の基礎を成しているのは冶金業であり、産業生産高の50%以上を占めている。主な企業には、硫酸アルミニウム、バリウム、電気合金鋼、ガリウム、鉄金属構造物を生産するAluminium of Kazakhstan合資会社、TNC Kazchromeの支社でマンガン、鉄、シリコンと組み合わせたクロム合金を生産するAksu Ferroalloys Plantがある。

カザフスタンの3大精製所の1つ、Pavlodar Refineryもある。

石炭産業は鉱業の主産業であり、主な企業はBogatyr Access Komir社である。

2006年には、加工業と機械製造業が大きく成長したほか、化学工業、石油工業も成長した。

Bogatyr Access Komir社は、2005年、配合炭の年間運搬量を1,400万トンに増やすため、石炭積み込み設備を稼動させた。

またEurasian Industrial社は、Vostochny露天掘り炭坑の容量を増やすため、炭坑鉄道の電気化を進めた。アップグレードされた牽引ユニットは6つ。設備の構築と組み立ては、露天掘り炭坑のステーションにある接触線で実行された。

Aluminium of Kazakhstanは、アルミナ生産量を年間150万トンに増やすための包括的なプログラムを実行している。

長炎炭を使って特殊コークスを生産するため、シュバルクル炭坑の石炭の燃焼試験を行う新しい施設が、TNC Kazkhromの支社であるAksu Ferroalloys Plantで稼動を開始した。Aksu Ferroalloys Plantは、合金鉄生産廃棄物を粒状にする技術を開発している。

インフラ設備を含め、電解工場の建設も始まった。

器具工場は、石油・ガス業界向けの30種類以上の修理器具と鉄道向けの26種類の修理部品を生産している。

カゼネルゴカベルでは、石油・ガス業界および電気通信業界向けのケーブルを生産するプロジェクトが実施されている。

対外貿易

2006年の州の総輸出高は5億9,430万ドル(国の3.0%)、輸入高は3億4,920万ドル(2.7%)だった。貿易黒字は2億4,510万ドルに達した。

投資

固定資産への投資額は3億30万ドルにのぼった(国内総投資額の2.4%)。ほとんどの資金は、加工業(36.7%)、輸送・通信業(22.1%)、電気・ガス・水の生産および配給(9.6%)に投資された。

投資の主な資金源は、会社の自己資金(86.7%)、中央・地方政府予算(10.6%)である(中央が8.8%、地方が1.8%)。

2006年には、以下のプロジェクトが実施された。

Realty Invest社 ― 現代的なロール状の屋根材料を製造する工場を稼動。この工場は、ガラス繊維とビチューメン・ポリマーの混合による現代的な屋根材料と防水材料を生産する国内初の工場である。

Bogatyr Access Komir 社とMantakraf社は、ボガティル露天掘り炭坑のコンベヤーシステムを再建するために4年にわたって実行してきた1,500万ユーロの共同プロジェクトをほぼ完成させた。これにより、年間1,400万トンの石炭の積み込みが可能となる。プロジェクトの目的は、ワゴンによって灰の含有量が異なるという顧客のクレームを防ぐことである。このプログラムで1,200万ドルが節約される見込み。

外国資本

パブロダル州には、外資系企業が54社ある。外資系企業は29,914人を雇用している。これらの企業は主に加工産業に関与している(81.3%以上)。

製品およびサービスの生産高は合計11億2,880億ドル。

商品およびサービスの輸出高は10億3,600万ドル、輸入高は1億9,790万ドルにのぼる。したがって貿易黒字は8億3,910万ドルである。

外国からの投資を得ている主な企業は、Aluminium of Kazakhstan合資会社、Bogatyr Access Komir石炭採掘会社、電気と水を生産・供給するAES Ekibastuz社である。

交通網/通信

農村地帯も含め、パブロダル州には、セルラー通信、トランク通信、無線呼出通信のネットワークがあり、インターネット・アクセスが提供されている。

州内の鉄道の長さは合計850km。国内のほか、ロシアと結ぶ国際鉄道もある。道路は、パブロダル州と国内各州を結び、ロシアの国境地域も結んでいる。道路の長さは合計4,909km。州都のパブロダル市には国内空港がある。イルティッシュ川には国内最大の河港がある。州内の水路の長さは634km。また、2,574kmのパイプラインがパブロダル州と州南部(シムケント市)を結んでいる。

電力工学

州内の主なエネルギー施設は以下のとおり。

• 容量2,500MWのAES Ekibastuz(負荷率33.8%)

• 容量2,100MW(負荷率57.6%)のEurasian Industrial Corporation JSCアクス地区発電所

• 容量1,000MW(負荷率64.5%)の第2号エキバストゥズ地区発電所

• 容量550MW(負荷率49.3%)のPavlodarenergo JSC第2号、第3号コジェネレーション発電所

•   容量350MW(負荷率70.8%)のAluminium of Kazakhstan第1号コジェネレーション発電所

2006年、各電力供給会社は以下の価格を設定した。

電気  0.02ドル / kWh

水供給 0.09ドル / m3

熱供給

産業用加熱施設には6.5ドル / ギガカロリー、中央暖房施設には6.6ドル / ギガカロリー

銀行

パブロダル州には、カザフスタンの民間銀行の27の支店と2つの地域銀行がある。

雇用

パブロダル州の労働人口は、407,400人(国の5.2%)である。労働人口の約48%が基礎教育、中等教育、初等教育を終了、37%が中等職業教育を終了した専門職、15%が大学中退または卒業の専門職である。

被雇用者は375,800人(国の5.2%)。

25.8%の人は工業と建設業、41.2%はサービス業、32.8%は農業に従事する。

失業者は31,600人(国の4.8%)。

賃金平均月額は197.6ドル(国平均の94.9%)。

教育

カラガンダ州には、5の大学と29の専門学校がある。

2005~2006年には4,710人が大学を卒業し、教育、経済学、経営学、工学、法学を専攻した。

また5,489人が、初等教育、司法サービス、経済学などを専攻し、各地域の短期大学を卒業した。

投資プロジェクト

• MTZ-80.1.157、MTZ-80.1.157の自走式トラクターの製造(費用1,620万ドル、Kazakhstantraktor社が開発)

• クローラ・トラクタXTZ-181の製造(1,080万ドル、Kazakhstantraktor社が開発)

• サリコル鉱床での褐炭の抽出(2,500万ドル、Gamma社が開発)

• ポリエチレン・プリフォームの生産(140万ドル、Megaplast Kazakhstan社が開発)

 

 

 

 

 

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