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北カザフスタン州
総面積:9.8万km2。人口:67万4,500人。州都:ペトロパブル。
行政区分
北カザフスタン州の州都は、エシル川に面した都市ペトロパブルで、1752年に設置された。ペトロパブルの人口は、州全体の28.3%を占める。当州は、5町6村、13地方自治区、および774の集落から成り、都市と地方の人口比率は、36.6:63.4である。ペトロパブルは、アスタナから491kmの場所に位置する。
気候
非常に寒い冬が長く続き、適度な暑さの夏が短いという、厳しい大陸性気候が特徴である。1月の平均気温は-19℃と低く、7月には19℃にまで上がる。年間降水量は300~350mmである。
鉱物資源
当州では、全国の商業用ダイヤモンドの100%、スズの65.1%、ジルコニウムの36.6%、ウランの25.2%が採掘される。
当州では、19のウラニウム鉱床、7つの金鉱、3つのチタン/ジルコニウム鉱床、2つの鉄鉱鉱床を含む34の鉱石鉱床が見つかっている。また、スズとタングステンの鉱床もある。
また当州には、ダイヤモンド(1)、建築用石材(21)、モルタル用の砂(17)、石灰岩(6)、装飾石(2)、カオリン粘土(2)、石英砂(2)など、196の非金属鉱床がある。
当州には、温泉が30か所あり、このうち5か所が温泉治療に使われている。
天然資源
当州の北部にはエシル平野が広がり、南部はククシェタウの高地になっている。山々はカバノキや針葉樹で覆われ、平野にはカバノキが立ち並ぶほか、緑の草原で囲まれたアスペンの森が見られる。最大の水路はエシル川(当州内で1,719km)で、これを利用したSergeyevskoye貯水池(117km2)が建設されている。また、小さな淡水・塩水の湖が州内に多く点在し、大きなものでは、Siletyteniz湖(777km2)やUlkenkaraoi湖(306km2)、淡水ではShagalalyteniz湖(262km2)などがある。
農業
2006年の当州の農業生産高は、合計で6億2,600万ドル(国全体の12.2%)だった。このうち70.9%を耕種農業が、29.1%を畜産農業が占めた。
6,093の民間農場、3つの国営農場、334の共同経営農場、11の合資会社、5つの協同組合がある。
農場面積は、839万3,300万ヘクタールを占める。
耕種農業
全農場面積のうち、耕種農場は40.4%を占める。当州は、小麦の生産の多い州の1つである(2006年、耕種農場面積の76.7%は小麦農場)。
2006年の小麦生産高の合計は、240万トン(正味重量)だった。これは、国全体の24.4%に相当する。
当州では、6つの純種種子生産農場、17の苗床、7つの品種検査用地が機能し、農業企業に良質の種を提供している。
小麦生産高の平均は、1ヘクタール当たり940kg、ジャガイモは1万2,400kg、野菜は2万8,700kgである。
大手の穀物生産業者は、Asylkhan-Agro(900万ドル)とZher-Ana(530万ドル)である。
家畜
当州には、家禽の飼育に適した飼料がある。2006年、家禽の数は、210万羽(国全体の8.3%)にのぼった。また、牛は32万4,800頭(6.2%)、羊/山羊は18万1,900頭(1.4%)、馬は7.4万頭(6.6%)、豚は20万4,300頭(15.8%)だった。
2006年、当州の畜産生産高は、生肉重量で4.96万トン(国全体の生産高の6.7%)、牛乳が50万4,400トン(11.1%)、卵が1億7,690万個(7.6%)、羊毛が500トン(1.9%)だった。
大手の畜産事業者には、牧畜業のZenchenko and CoやTaiynsha Astyk、家禽農場のBeskol Poultry Farmがある。
産業
当州における2006年の総工業生産高は、2億5,130万ドル(国全体の0.9%)にのぼった。業種には、生産部門(州内総生産額の76.2%)、発電・給電(23.6%)、鉱業(0.2%)が含まれる。
また当州には、272の大企業・中規模企業がある。
食品産業は、州全体の40%以上を占める。麺類や菓子類、肉・乳製品、加工鶏肉を生産する食品会社が多い。最大手の食品会社は、Sultan Grain Storage社とMill and Macaroni Complex社で、州の総工業生産高の6.2%を生産している。
機械製造業も堅実に伸びており、2006年は過去最高の成長を見せた。石油やガスを回収・加工するための機械や、農業用車両・機器のスペア部品の生産が、この成長に大きく貢献した。最大手の企業は、石油・ガス業界や鉄道業、農業向けの機器製造業者Petropavlovsk Heavy Machine-Building Plant(重機器製造工場)で、州の工業生産高の11.6%を占めている。
機械製造会社は、小排気量ガソリンエンジンやスペア部品、農業用車両、電気計器の生産も行っている。
Petropavlovsk Electric Insulating Material Plant(絶縁材工場)は、国内唯一のクラッド材/ガラス繊維プラスチック/紙・繊維ラミネートのメーカーで、同社の製品は電化製品に用いられている。
軽工業では、皮革製造業が有力である。Sirio-Kaz社では、ウェットブルー皮革の製造・輸出を行っている。
家具製造も、急成長している部門だ。最大手メーカーは、Yulis-Mebel社である。
2006年、下記の26の製造業務が開始された。
• 油田やガス井戸用の携帯式ドリル鋼セットの製造、および溶接、熱処理、塗装用の新技術の導入(Petropavlovsk Heavy Machine-Building Plant)
• 熱いペレットの運搬用ホッパーの点検修理工場の稼動(ZIKSTO)
• Kyzylzhar Brick Factory(レンガ工場)
対外貿易
2006年の当州の輸出総額は9,340万ドル(国全体の0.5%)で、輸入総額は4億3,920万ドル(国全体の3.4%)だった。したがって貿易赤字は、3億4,580万ドルにのぼった。
投資
固定資本への投資は、合計で1億3,370万ドル(国全体の1.1%)だった。主な投資先は、農業(39.5%)、車両や個人・家庭用品の売買・修理(16.6%)、財産に関する業務および法人へのサービス(13.8%)だった。
当州の投資計画の主要な財源は、以下のとおりだった。
企業の自己資金(78.2%)、国家予算(16.1%)、地方予算(5.5%)
2006年、企業は以下のプロジェクトを実行した。
Basko社:家禽農場設立に向けての第1段階の建設業務
Kyzylzhar地区のZaton集落にてレンガ工場が操業開始
外国資本
外国資本を有する企業は152社あり、車両や個人・家庭用品の売買・修理業(60.2%)、工業(17.5%)、農業(9%)といった分野が含まれる。これらの企業で、13,125人が勤務している。
外資企業による商品・サービスの生産高は、合計で7,970万ドルだった。
これらの企業による商品・サービスの輸出額は5,150万ドル、輸入額は9,220万ドルであり、したがって貿易赤字は4,070万ドルだった。
大手の外資企業には、発電・電力供給会社であるAccess-Energo Petropavlovsk Heating and Power Plant 2やAccess-Energo North Kazakhstan Oblast Electric Power Grid Company 、小麦粉やパスタメーカーであるSultan Grain StorageやMill and Macaroni Complex、さらにPetropavlovsk Electric Insulating Material Plant(電気絶縁材工場)がある。
交通網/通信
ペトロパブル駅にはシベリア鉄道やアジア横断鉄道が走っており、極東の工業都市とヨーロッパ諸国、中央アジア諸国、中国とを結んでいる。当州の鉄道網は、全長804kmである。
当州には、エカテリンブルク~アルマティ間(南北)、チェリャビンスク~ノボシビルスク間(東西)、およびアスタナ~ペトロパブル間の幹線道路が走っている。道路の全長は、7,532kmである。また、全長545.4kmの石油パイプラインが設置されている。
ペトロパブルには国際空港がある。また、通信セクターは、携帯電話、無線通信、ポケベル、インターネットのプロバイダーで構成されている。
電力産業
当州の大手発電会社Access-Energo Petropavlovsk Cogeneration Plant 2は、総発電量が336MW(負荷率60~65%)、熱供給発電量が760ギガカロリー/時(負荷率25~30%)である。
2006年の公共料金は、以下のとおりだった(VAT込み)。
電気:0.03ドル/kWh
給水:
水道:0.12ドル/m3
汚水:0.1ドル/m3
熱供給:13.6ドル/ギガカロリー
Access-Energo社では、2006年~2008年にかけて発電施設を修繕・改築する計画を作成・実行している。
銀行
当州には、カザフ商業銀行の支店が11店舗ある。
雇用
当州の労働人数は、39万9,800人(国全体の5.1%)である。州民のおよそ58%が初等・中等教育を修了し、30%が中等職業教育を修了したスペシャリスト、12%が高等教育を修了、あるいは中退したスペシャリストである。
当州の被雇用者数は、36万7,200人(国全体の5.1%)であり、半数以上(58.4%)が農業に、33.7%がサービス業に、7.8%が工業/建築業に従事している。
州内の失業者数は、3万2,600人(国全体の4.9%)だった。
平均名目月給は、140.9ドル(全国レベルの67.7%)だった。
教育
当州には、大学が4校、短期大学が11校ある。
05年度には、2,719人が大学を卒業した。このうち、26%が人文科学を、24.3%が経済・経営学を、22.8%が教育学を専攻した。
短期大学の卒業者数は3,048人で、25.2%が教育学を、25%が経済学を、17.6%が人文科学を、6.4%が輸送を、6.3%が医学を専攻した。
投資
• オイルポンプロッドの生産・修理(950万ドル、ZIKSTO社が開発)
• 石油・ガス業界用フランジの生産(260万ドル、ZIKSTO社が開発)
• NAN収穫機の生産(500万ドル、Agricultural Vehicles and Equipment Plantが開発)
• 衣料品の製造(83万5,000ドル、Dinamo-SKが開発)
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