|
コスタナイ州
総面積:196,000km2。人口:938,800人。州都:コスタナイ市。
行政区分
州都はトボル川に面したコスタナイ市で、1883年に建設された。現在、州の人口の22%が州都に住む。州には、5つの都市、16の地方自治区、799の集落がある。都市部の人口が総人口の54.2%、農村部の人口が45.8%を占める。コスタナイ市は、アスタナ市から760kmの距離にある。
気候
厳しい大陸性気候で、夏は暑く乾燥し、冬は寒く長い。1月の平均気温は-19°C、7月の平均気温は22°C。年間降水量は250~300mm。
鉱物資源
コスタナイ州は、カザフスタン内で際立った鉄鉱石とボーキサイトの産地である。例えば、国内のボーキサイト埋蔵量の98.2%、鉄鉱石埋蔵量の92.6%、コバルト埋蔵量の88%、ニッケル埋蔵量の53.6%を持つ。
州内では、堆積型ボーキサイト鉱床(21)、金鉱床(7)、銀鉱床(1)、チタン鉱床(2)、ニッケル鉱床(1)、コバルト鉱床(1)、鉄鉱床(17)など、49の鉱床がすでに探査されている。ソコロフスコエ、サルバイスコエ、カチャルコエの黒色鉄鉱床が最も有名。
また州内には、石炭(9)、耐火粘土(7)、アスベスト(1)、セメント材料(3)、鋳物砂(2)、岩塩(1)、鉱物性染料など、237の非金属鉱床がある。地下水泉は68あり、そのうち4つが温泉療法に利用されている。
天然資源
州の大半は平野で、西部にはトルガイ高原、南東部にはジランシクトゥルメ高地が広がる。
州の北部は主に黒色土で、多様な種類の草のほか、樺、アスペン、モミの林がある。中央部は栗色土で、セージブラシ、フェスク、イネ科の草が生える。独特の松林を持つナウルズイ保護区は、周囲を淡水湖と塩水湖に囲まれ、ステップ(草原)に位置する。
淡水湖の大半は州北部の西シベリア低地にあり、塩水湖は州南部にある。
州最大の水路はトボル川(州内流長800km)で、アエット川(94km)、オバゲ川(376km)、ウイ川(235km)を支流に持つ。また、トボル川にはベルクネトボルスコエ(87.4km2)、カラトマルスコエ、アマンケルディンスコエ貯水池が建設されている。
農業
2006年の州の総農業生産高は6億7,780万ドル(カザフスタンの13.2%)で、そのうち穀物が52.1%、家畜生産物が47.9%を占める。
コスタナイ州には、農場が7,577、生産協同組合が39、合資会社が13、共同経営農場が968、国営農場が12つある。
農地は18,129,000ヘクタールを占める。
耕種農業
耕作地は農地の19%を占め、主に小麦(77%)が栽培されているコスタナイは、国内最大級の小麦の産地である。2006年の小麦の収穫量(処理後の重量)は200万トン(国の22.3%)だった。小麦の収穫量は1ヘクタール当たり平均800kg、野菜は19,400kg、ジャガイモは9,800kg、ヒマワリは120kg。
主要な小麦生産企業は、Ivolga HoldingとKarasuである。
家畜
州がロシアに近いことから、地元向けの家畜生産が優先されている。コスタナイ州の豚の飼育頭数はカザフスタン最高である。2006年の飼育数は246,700頭(国の19.1%)だった。
州内の農地のうち天然の牧場が66.7%を占める。牛は477,900頭(国の9.2%)、馬は66,900頭(6%)、ヒツジとヤギは256,200頭(1.9%)。飼料ベースは、340万羽の養鶏に対応する(13.3%)。
2006年の食肉生産量は131,700トン(枝肉重量)で国の17.9%を占め、牛乳は538,900トン(国の11.8%)、卵は325,500個(14%)だった。
主要な農業企業は、DEPとKEU Rudnensky GMZ(牛乳生産)、Kanat(卵生産)、Irina and Co(ソーセージ、食肉製品)である。
産業
2006年の州の総産業生産高は10億7,220万ドル(国の3.8%)だった。主産業は、鉱業(64.7%)、加工業(25.3%)、電気・ガス・水の生産および配給(10%)である。
州には、大・中規模の企業317社がある。
Kostanaiskiye Mineraly社は、カザフスタン唯一の商用アスベストのメーカーである。
大手企業には、ルドヌイのソコロフスク・サルバイ採掘加工工場(州最大の鉄鉱メーカー)、Aluminium of Kazakhstanのトルガイ・クラスノオクチャブルスコエ・ボーキサイト採掘部門がある。
州の加工業の中心は食品産業であり、州の産業生産高の17.2%を占めている。主な食品企業は、菓子メーカーのBayan-Sulu、穀物加工と小麦粉生産に携わるMelkombinat。
農業用機械、道路建設用機械を主に製造する機械製造企業は、州の産業生産高の2.7%を占める。
州の産業生産高において、軽工業は小さなシェアを持つのみである。しかし、多くの企業が、ニットウェア、皮革、フェルト製フットウェアを製造し、皮革加工やウェットブルー皮革の生産に携わっている。コスタナイ紡績ニット工場は、メリノウールを加工するカザフスタン唯一の企業である。
鉱業、食品、繊維製品、フットウェア、機械製造産業は、2006年の州の産業生産高に大きく貢献している。
対外貿易
2006年、総輸出額は6億5,210万ドル(国の3.2%)、総輸入額は4億620万ドル(3.2%)で、貿易黒字は2億4,590万ドルとなった。
投資
固定資産への投資額は3億1,310万ドルにのぼった(国の総投資額の2.5%)。投資先は主に鉱業(23.4%)と行政(29.4%)。
州内の投資プロジェクトの主な資金源は、会社の自己資金(71.2%)、中央政府予算(23.1%)、地方政府予算(5.7%)である。
2006年には、以下の投資プロジェクトが実施された。
• チーズ工場の操業開始(Vita Joint Venture社)。
• 缶入りコンデンスミルク生産ラインの運用開始(Universalservis社)。
• 大豆製品生産工場の操業開始(DEP社)。
• 冷蔵庫を備えた食肉処理場の建設(Karasu社)。
• 飲料水生産工場の操業開始(Sosnovy Bor社)。
• ビニール製壁紙生産ラインの運用開始(Aigerim社)。
• UEFAの条件を満たすためのコスタナイ中央スタジアムの改築。
• カラメンディ村(ナウルズム地区)のレクリエーションセンターの改築。
外国資本
コスタナイ州には外資系企業が127社ある。そのうち60%は貿易、21.3%は加工業に従事している。
これらの企業は2,637人を雇用している。
外資系企業は、2006年、合計1,310万ドルにのぼる商品とサービスを生産した。
輸出高は2,360万ドル、輸入高は1,890万ドルで、貿易黒字は470万ドルである。
外資系で最大の企業は、ソコロフスク・サルバイ採掘加工工場(濃縮鉱石、ペレット、ドロマイトの生産)、Aluminium of Kazakhstan、Orken(鉄鉱石採掘と加工)。
交通網/通信
コスタナイ州では、セルラー通信事業者、トランク通信事業者、無線呼出事業者、インターネット・ネットワーク事業者が電気通信事業に携わっている。
コスタナイ州内の道路は合計9,517km。北部から南部、北部から南東部に走る高速道路は、コスタナイ州とロシアの都市を結んでいる。
州内の鉄道の長さは合計1,311km。駅は53か所ある。
コスタナイ国際空港からは、CIS各国、ドイツ、アラブ首長国連邦、トルコへの国際線および国内線の便が発着している。
2006年には、アルティンサリノ・クロムタウ鉄道が操業を開始し、アスタナ・コスタナイ・チェリャビンスク道路(61km区)が改修された。
電力産業
州内には、ルドヌイの熱併給発電所(容量204MW、負荷率92%)、コスタナイ(12MW、63.5%)、アルカリク(6.5MW、73%)の3つの電力会社がある。
2006年、各電力供給会社は以下の価格を設定した。
電気 0.03~0.04ドル / kWh
給水:
冷水 0.13~0.18ドル / m3
温水 0.81~1.2ドル / m3
天然ガス 0.06ドル / m3
2006年には、以下のプロジェクトが開始された。
- サリコル地区のリハチョフ給水システムの第2段階の建設。
- コスタナイの給水設備の改修。
- ジティカラ地区ジェルクアル発電ユニットの電力供給設備の改修。
- コスタナイの緊急管理センターの建設。
銀行
コスタナイ州には、カザフスタンの民間銀行の31の支店がある。
雇用
コスタナイ州の労働人口は553,000人(国内総労働人口の7.1%)。そのうち51%は初等・中等教育、35%は中等職業教育、14%は高等教育(大学学部を含む)を受けている。
被雇用者は506,200人(国の7%)。主にサービス業(51.6%)、農業・林業・漁業(34.4%)、企業(14%)で働いている。
2006年の賃金平均月額は152.2ドル(国平均の73%)。
失業者は46,800人(国の7.1%)。
教育
コスタナイ州には、9つの大学と23の短期大学がある。
2006年には6,269人が、経済経営学(28.6%)、人文科学(26.7%)、教育学(23.3%)、その他の分野を専攻して大学を卒業した。
短期大学では、3,929人が経済学(32.7%)、教育学(16.8%)、人文科学(11.4%)、医学(7.1%)を専攻した。
投資プロジェクト
• 小麦からでんぷん、グルテン、グルコース・フルクトース・シロップの生産(2,600万ドル、州の執行機関が開発)。
• ガラス容器工場の建設(2,800万ドル、中小企業の発展を助けるためカザフ・ドイツ・プロジェクトが開発)。
• 養豚場の建設(3,000万ドル、Buludov Private Enterprise社が開発)。
• 短期間で組み立てられるガスタービン発電所(24~48MW)の建設(750万ドル、Energiya Servis Plus社が開発)。
• 紡績ニット工場の建設とアップグレード(100万ドル、Fast社が開発)。
• 段ボール箱の生産(150万ドル、Bayan-Sulu社が開発)。
|