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アティラウ州

 

総面積:118,6㎢。人口:457,200人。州都:アティラウ。

行政区分

州都は、ウラル川沿いのアティラウで、1640年に建設された。アティラウの人口は、19万8,000人。州には、3の地方自治区、15の村、57の集落がある。都市部の人口が総人口の57%、農村部の人口が43%を占める。

アティラウは、アスタナ市から1,810kmの距離にある。

鉱物資源

アティラウ州は、カザフスタン最大のオイルおよびガスの産地であり、採掘可能な石油が最も豊かな(国の40%)州である。州内では、オイル(62)、ガスおよびオイル(14)、オイルおよびガスのコンデンセート(3)、ガス・コンデンセート(1)など、80におよぶ炭化水素資源の産地がすでに探査されている。現在44の産地のみが、開発中である。テンギズ油田、Korolevskoye油田、Kenbai油田、およびImashevskoyeのガス・コンデンセート田の規模は、最大級である。ホウ素鉱石(18)、セキレイ(5)、胡粉(3)、塩化ナトリウム(1)、石こう(6)、モルタル砂(8)、砂および砂利(6)、レンガ質ローム(23)、アクア・ジェル(1)、ケラムザイト泥(1)、建設用石材(1)などの一般鉱物の79の鉱床がある。

州内には10の地下水泉があり、そのうち1つが温泉療法に利用されている。

天然資源

同州の大部分は、アルカリ性の土砂で半砂漠地の植物が生育している。州内を通る最大の河川は、ウラル川(カザフスタン内の流長は約1,000km)、同州最大の湖は、インデル湖(110.5㎢)である。川沿いにはポプラおよび柳の森が育成する。

気候

厳しく乾燥した大陸性気候。乾燥した暑い夏が長く続く。冬は寒いが、雪はほとんど降らない。1月の平均気温は-11°C。7月の平均気温は+25°C。年間降水量は、100から200mm。

農業

2006年の同州の総農業生産高は5,860万ドル(カザフスタンの1.1%)で、そのうち家畜生産物が82.6%、農作物が17.4%を占める。

アティラウ州には、個人農場が1,702、共同経営農場が24、生産協同組合が12、合資会社が8、国営農場が6つある。

農地は、9,161,500ヘクタール。

耕種農業

耕作地はわずかで農用地の1%未満であり、主に野菜類(40.7%)、穀物(22.2%)、じゃがいも(18.5%)、メロンおよびウリ類(11.1%)が生産されている。

同州の1ヘクタールあたりの平均収穫量は、穀物310kg、じゃがいも10.8トン、野菜14トン、メロンおよびウリ類15.4トンとなっている。主な穀物生産者は、Makash(総生産高48万2,400ドル)、Yesbol(14万1,200ドル)、およびAkzhonas(12万4,300ドル)。

家畜

自然の牧草地がアティラウ州の農地の98%を占めているため、同州ではラクダの飼育が非常に多い。2006年、同州のラクダの飼育は、26,100頭(国の20.8%)を超えている。同時に、同州の環境下で、ヒツジとヤギ477,900頭(3.6%)、馬35,500頭(3.2%)、および牛135,600頭(2.6%)が飼育されている。

同州の農場では、羊毛900トン(国の3.3%)、食肉20,900トン(枝肉重量、2.8%)、牛乳46,600トン(1%)、卵150万個(0.06%)を生産している。

主な家畜の生産者は、Pervomaisky(総生産は59万1,900ドル、ヒツジとラクダを飼育)、Makash(48万2,400ドル)、Kur-mangazy(25万1,500ドル)、Suyundik(21万4,700ドル)などである。

産業

同州の総産業生産高は、58億975万ドル(国の20.4%)に達する。州には、大・中規模の企業182社がある。

主産業は、鉱業(89.2%)、加工業(9.5%)である。州の経済の基礎を成しているのは鉱業であり、Tengizchevroil社は、同州のみならずカザフスタンを代表する企業である。同社のオイル加工能力は非常に大きく、同社の生産高はアティラウ州の総産業生産高の80.8%を超えるほどである。

Atyrau Refinery社は、高度なオイル加工を行なうカザフスタン最大の企業であるが、同社の生産高は同州の産業生産高の約1%のみである。

建設資材部門は、同州で急速に成長している。この部門の主な企業は、ISI Gips Inder社およびAtyrau Polyethylene Pipes Plant社である。

Atyraubalyk社は、キャビアなどのチョウザメの製品を生産する大手企業であり、自社製品を輸出している。

同州には機械製造工場もあり、主な企業は、ビーム励起ユニットを製造しているAtyrauneftemash社である。

産業イノベーション発展プログラム(Industrial Innovation Development Pro-gramme)の下で、同州では輸出志向の生産ラインセットアップの取り組みが、現在実施されている。2006年に4つの新しい輸出志向の生産ラインがセットアップされたのは、その一例である。

対外貿易

2006年、同州の総輸出額は43億5,730万ドル(国の21.7%)、総輸入額は11億5,530万ドル(9%)で、貿易黒字は32億200万ドルとなった。

投資

固定資産への投資額は、32億8,990万ドルにのぼった(国の総投資額の26.3%)。大半の財政資金(46.6%)が鉱業部門に、また33.5%が不動産およびサービス部門に投資されている。投資の主な資金源は、会社の自己資金(総投資額の52.6%)、および外国投資(45%)である。

2006年、17の企業がアティラウ州で以下をはじめとする20のプロジェクトを実施している。

・ Atyrau Polyethylene Pipes Plant社 最大1,200ミリ径のパイプ製造の第4のラインの始動

・ Nasikha社 れんが工場の建設

・ Gimarat社 さまざまな建築資材の製造施設の建設

・ Tuz社 食卓塩の抽出および製造施設の建設

外国資本

アティラウ州には、外資系企業が411社あり、24,306人を雇用している。

これらの企業は、合計51億ドル相当の製品とサービスを生産している。

輸出高は41億ドル相当、輸入高は27億ドル相当で、貿易黒字は14億ドルである。

外資系の主な企業には、Tengizchevroil社、Kazakhoil-Telf社、合弁企業のMatin社などがある。

交通網/通信

アティラウ州はロシアと接しており、戦略的に重要である。同州では、セルラー通信事業者、トランク通信事業者、無線呼出事業者、インターネット・ネットワーク事業者が電気通信事業に携わっている。州内の鉄道網の長さは742km、道路の長さは2,752km、州内の水路の長さは333kmである。

同州には、ケンキヤク~アティラウ間およびボルショイ・チャガン~アティラウ間に国内パイプラインが、アティラウ~サマラ間およびテンギズ~ノヴォロッシースク(CPC)間に国際パイプラインがある。

州都アティラウには国際空港があり、イラン、アゼルバイジャン、トルクメニスタン、およびロシアへの国際便、ならびにBautinoおよびウラルスクへの国内便がある。

電力産業

アティラウ州のエネルギーシステムは、州が地元の燃料資源(ガスおよび燃料油)および発電能力を保有しているため、自給自足型であり、州内の電力および熱エネルギーの需要に完全に応えることができる。エネルギーシステムには、以下の発電施設がある。

・ 発電・発熱施設(容量215MW、負荷率76.8%)

・ Tengizchevroil社(120MW、62%)

・ Atyrau Refinery社(3.5MW、63.7%)

2006年、電力供給会社は、法人に対して以下の価格を設定した。

電気  0.04ドル / kWh

給水:

冷水  0.12ドル / cum

温水  0.5ドル / cum

天然ガス    0.03ドル / cum

銀行

アティラウ州には、カザフスタンの民間銀行の16の支店がある。

雇用

アティラウ州の労働人口は226,300人(国内総労働人口の2.9%)。州民の教育レベルは比較的高く、被雇用者の29%は中等職業教育、22%は高等教育(大学学部を含む)を受けている。州民のほぼ半数は、初等・中等教育を受けている。

被雇用者は205,300人(国の2.9%)。ほとんどの事業活動の雇用の全体に占める割合が10%以下であり、同州のどの事業部門にも労働力は均等に配分されている。

同州の賃金平均月額は393.2ドルで、国平均のほぼ2倍に達している。

同州の失業者は、21,000人(国の3.2%)である。

教育

アティラウ州には、3の大学と11の専門短期大学がある。

2006年には3,317人が、教育学(54.4%)、工学(38.7%)、経済学(6.8%)などを専攻して卒業した。

専門短期大学では、1,167人が主に工業(37.3%)、農業(18.5%)、薬学(9%)などを専攻して卒業した。

投資プロジェクト

• 国際規格に準拠したパッケージ化された牛乳製品の増加(2,200万ドル、AtyrauDEM社が開発)。

• クルサルィに補強鋼製造のための金属工場の建設(1,000万ドル、Kazcomservice社が開発)。

• インデル地方にセメント工場の建設(1,000万ドル、Kazcomservice社が開発)。

気泡コンクリートの製造工場の建設(500万ユーロ、Feniks Isa社が開発)。

 

 

 

Embassy of the Republic of Kazakhstan in Japan©2007